Meshroom と 3DF Zephyr Free

スマホで使える Widar がデータの書き出しが有料になったので 3Dデータの作成をPC上で行う必要が出てきました。

写真から3Dデータを作成するのはフォトグラメトリと呼ばれ、いろいろなソフトがありますが無料で使えるもので有名どころでは オープンソースのMeshroom と 商用ソフトを個人使用に限定した 3DF Zephyr Free があります。

実は Widar を使い始める前に一度試してみたのですがなかなかうまくできませんでした。

今回改めて両方のソフトを使ってみたのでまとめてみたいと思います。

3DF Zeohyr Free は個人使用に限られ、使用できる写真数も50枚とかなり厳しい条件があります。

上段、中断、下段の3回に分けて周囲から動画撮影し、それぞれの動画から16枚ずつ静止画を切り出し、合計48枚の写真からできたデータを表示したものがこれです。

3DF Zeohyr Freeには編集機能があり、作成されたデータから不要な部分を切り取ることができます。対象となる埴輪を切り出したものがこちらです。

48枚の写真からできたとは思えないほどきれいだと思いませんか?
3DF Zephyr Free からは 数種類の形式でエクスポートすることができ、Cura だと obj、gltf 形式のファイルを読み込むことができます。

Photon Mono では obj形式を読み込むことができます。

Meshroom は写真の枚数に制限はありませんので 300枚弱の静止画で作成してみました。
Meshroom は現在 2023.1.0 がダウンロードできるのですが、3DViewer でテクスチャーがうまく表示できませんでした。というか  2019版では表示されるらしい Load Model のボタンが表示されませんでした。
データのエクスポートはなく、フォルダーに生成される obj形式のファイルを使用します。

できたのがこれ

写真数が多いせいなのか地表もかなり再現されていますね。

Meshroom には生成したデータの加工はできず、Blender を使って加工する方法がよく紹介されていて私もやってみたのですが Blender で躓いた…

試してみたところ、Meshroom で生成された obj形式のファイルは 3DF Zeohyr Free で読み込むことができ、制限はあるものの加工できることがわかりました。

カットしたのがこれ

写真数は多いのですがところどころ抜けが生じています。なぜだろう?
このように作ったデータの精度はそれほど高くありませんので、簡単に作るなら 3DF Zephyr Free が手ごろで便利です。

加工後のデータを obj形式で出力しなおすと 3D Builder で読み込むことができ、いろいろ加工ができます。

そうやってできたのがこれです。

これでいろいろなモデルを作成できそうです。

共通して言えるのは使用する写真は影の部分を明るめにするなど形の判別がわかりやすいほうが良いようです。

しかし 3DF Zephyr Free も Meshroom もリソースを必要としますね。
今のシステムは i7-12700、メモリ 32GB、RTX3060 もそこそこの環境にしていますが、上記のモデルの処理にはメモリ10GB近く消費します。GPU も CPU も使用率は 100% に達することが多いです。変換時間もMeshroom では枚数が多いこともあり1時間半以上かかりました。
別物ですが 400枚近いデータを処理したときは 30GB 近くメモリを消費していました。

これはこれで大変ですね。

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