円筒形へのレーザー彫刻

今回機器を新調したことで1つ困った問題が出てしまいました。
実は円筒形の形状へ加工するためのオプションを購入していたのですが、機器の仕様上使えなくなりました。

レーザー彫刻に新兵器投入

今までのものはY軸のモーターの接続をロータリー機器側へ繋ぎ変えていたのですが、L6では2モーターに加えて端子にアクセスがしずらくできません。

メーカーページで専用オプションを見ると、$89.99 していました。
¥140/$ で計算しても¥12,600ですね。ちょっと高いなぁと思っていたら、 Amazon で ¥8,999 で発見!

早速ポチッとしました。

このオプションは本体のUSBポートに接続するので取り付けは簡単でした。
しかし説明書を見ると独自ソフトの使用法しか出ていません。独自ソフトに対応させると Lightburn が使えなくなります。

ネット上では Lightburn でも使えたとの記述もあり調べていると、今年ファームウェアが更新され対応できるようになっていました。

メーカのサポートページから REFRESH THE FIRMWARE AND ROLLERS の下に
Each model use roller questions answered がありそこに、
L6 uses open source software LaserGRBL, LIGHTBURN uses R1 roller operation method (brush firmware data package).
の記述があります。
リンク先は Google Drive になっていて、新しいファームウエア(XJ_L6_V2023033001.bin)と更新手順(Instructions.pdf)が出ており、手順に沿って変更を行うことで、無事ローラーを使うことができるようになりました。

切り替え方は簡単で、電源が入った状態で後ろのボタンを5秒押すことでY軸モードとローラーモードを切り替えることができます。再度ボタンを押すとY軸モードに戻ります。(電源を入れたときはY軸モードになります)

使い方は通常モードで Y軸を所定の位置まで移動して後で、ローラーモードに切り替えるのですが、注意する点があります。
モードを切り替えたときにソフト的に初期化されるため、X、Y軸のポジションは 0 に戻るため、モード切り替え後は両軸ともマイナス方向に移動できなくなります。
LightBurn を使用する際はジョブ原点は必ず左下を選択する必要があります。

ソフト的な点で分かっていることはモード切替に合わせて GRBL の一部パラメータが自動的に書き換えられます。

変更点は2か所
$ 101 :Y、ステップ/ mm
$ 111 :Y最大速度、MM /分

Y軸モード
$101=80.000(0.0125mm/step)
$111=10200.000

ローラーモード
$101=585.000
$111=6000.000

と変わります。Y軸の分解能が 1/585mm ってすごいですね。
最大速度は 6000mm/分に下がっていますが、これは対象物の重量やスリップを考慮したものと思われます。

あと私は個人的にY軸の加速度を下げています。標準では
$120=2200.000 (X軸)
$121=2200.000 (Y軸)
ですが、ローラーのスリップを考慮し、
$121=500.000
と変更してみました。この値は一旦設定すると変わりませんので Y軸モードでもこのままになりますが、Y軸は重量もあるのでこのままでもいいかなと思っています。

次にハードウェア編ですが、このローラー台はUSBケーブルで接続しますが、内部的にはモーター直接駆動に近いようで、単に接続にUSBケーブルを使っているだけのようです。やる人はいないと思いますが、PC本体には接続しない方がいいと思います。

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