CNC 3018 Pro ソフトウェア編

今回購入した CNC3018Pro には ルーター用のソフトとして Candle が付属していました。このソフトはG-Code と呼ばれる制御コードを機械に送るソフトとなります。

実際に加工するためにはこの G-code で処理内容を記述したファイルが必要となります。G-code 自体はレーザー彫刻機でも使われているのですが Laseraxe に付属のソフト CNCC はイメージデーターから直接処理できたためあまり意識をしなくて済んでいました。

しかし Candle はG-code しか扱えないため何らかの方法で作らなければなりません。一般的な考え方では作図はCAD、CADで作成したデーターからG-code を生成するのはCAMということになります。

CAD では従来 Jw_cad がよく使われていたそうですが、最近では Inkscape が使われているようですね。Inkscape はlaser 彫刻でも加工用のイメージを作るの使っていました。 ところが Plug-in を使うとG-code も出力できることが分かり、最近は直接 G-code を作って試していたところでした。

Inkscape と plug-in で作る場合、アウトラインのデーターを作ることが大部分でした。物をカットする場合はアウトラインでもいいのですが、例えばスタンプのように彫り込む範囲が広いものは勉強不足かもしれませんが作れませんでした。

G-codeの作り方をいろいろ調べていると見つかったのが EASEL という Web ベースのソフトでした。新規アカウントを作成し、開いてみるとこのような画面が表示されました。

何度もやっているので右側の画面がちょっとおかしいのですが、こんな感じで左側で作図するとリアルタイムで右側にイメージが表示されます。
このソフトは inventables 社が販売している X-Carve、CarveyとShapeoko という CNC ツール用なのですが、メニューバーのMachine → Advanced Settings へ進むと G-code の生成と保存ができます。
ここで作成したG-Code をCandleに読み込ませて加工することができます。

試しに作ってみたのがこんなものです。

スタンプ風に彫り込んでみました。右側の画面はリアルタイムで拡大縮小、視点の変更ができます。

できたファイルを Candle で読み込むとこんな具合です。

Candleも視点を変えることができます。

3回に分けて彫り込んでいるのが分かります。
これで実際に彫ったものがこれ、

斜めから見ると

ミルのカット面の筋も見えていますね。MDF なので少し毛羽だっていますがアクリルや硬い木材ならもっときれいだと思います。
42mmx28mm、3回彫で深さ3mm彫るのに40分かかりました。

21件のコメント

  1. はじめまして。昨年末に同じCNCを購入したものです。
    有益な情報ありがとうございます。今後も参考にさせて頂きます!
    僕はcadで慣れていたfusion360 をcamとしても導入しております。コントローラは現在candleメインで、並行してbcncとestalcamをテスト中です。情報共有して頂けると助かります。

  2. 音屋さん、始めまして。fusion360 はインストールしているのですがまだ手を付けていません。
    easel はポケット処理は手軽でいいのですがちょっと複雑にしようとしたらお手上げですね。
    それに画面上でサイズが分からないので今はinkscapeで書いて svgファイルを読み込むという手順でやってますので手間が...
    fusion360の参考になる情報があるとうれしいです。

  3. Easelをダウンロードしましたが、インストールが出来ません。
    どうすればインストールできるでしょうか?

    1. すえぽんさんようこそ。
      Easel は Web上で利用しますのでダウンロードの必要はないと思うのですが?
      https://www.inventables.com/technologies/easel を開いて
      EXPLORER EASEL をクリックし、次画面で Sign in through Inventables をクリック。
      新規アカウント作成は New Customer から、アカウントがあれば Returning Customer で
      ログインします。
      すると プロジェクトの選択画面がでますので、右上の New Project から作成画面に入れます。

      一度ご確認ください。

    1. 残念ながら日本語の入力はできませんでした。
      私は日本語が欲しいときはInkscapeでイメージを作り、取り込んでいます。

  4. 先週末にCNC3018 Proを触り始めたばかりの超初心者です。
    有用に記事の公開ありがとうございます。

    記事の中で紹介されています「Easel」ですが、リンク先に行ってみたところ60日間のトライアルとなるようなので、有償ソフトと言う事ですよね~?

    フリーで簡単なソフトをご存知で有ればご教授ください。

  5. pupさん
    https://www.inventables.com/technologies/easel
    ここを開いて、LOGIN TO EASEL へ入ってください。
    次の画面の Create New Account からアカウント登録をすれば Free Trial が使えると思います。
    一度アカウントを作成すれば次からは Returning Users からログインすれば大丈夫なはずです。
    Free Trial では指定できるビットが限られ、切削方法も制限されますが何とか使っています。
    ご質問いただければわかる範囲でお手伝いさせていただきます。

  6. 私は3018-PROをCandolで使っていましたが、半年ほど使わなかったのですが、今回必要があって使おうとしたら、Candolで動作しなくなりました?、3018は操作パネルでは動作しているのですが?、ConectionはPort COM1で繋がっているようなのですが、全く動作しません?..どなたかこれらの操作に詳しい方、お教えください

  7. すえぽんさん
    私も試してみたらうまく動かない場合がありました。
    私の場合はCandle を立ち上げた後でつないだ場合でしたが、右下の Console にALARM1 が表示され $$コマンドも効きませんでした。
    そこで 右上にある Control の Reset (右回りの丸い矢印)をクリックすると Status が赤いAlarm となりました。
    続いて Unlock (鍵のマーク)をクリックするとStatus が Idle となりました。
    一度試してみてください。

  8. はじめまして!
    実は私も3018と時々向かい合っています。何気なく
    昨日、久しぶりにCandleを起動させて、いたずら書
    程度のファイルアップして見たら、もの凄い量の
    G-code programが打ち出されビックリしました。
    しかし、スピンドルは外してあるので、密着していて、
    簡単にレーザーと取り換えできるもんじゃないので、
    その他設定を見ていきたいと思っています。
    こちらで学ばせてもらいます。
    よろしくお願いいたします。
    ★レーザーはLaser GRBLv4.8.0でファイルを開くと
    画像が出ますが、左のcommand の方はまだ表示
    できていません。

    1. らんたな2さん、ようこそです。
      CNCって面白いけどしょっちゅう使えるものではないですね。
      ところでCandleだとG-code を読み込みますので、データを作ったのなら Easel かな?
      G-Codeファイルは結構大きくなりますし、中を読むのは難しいですね。
      私はレーザー加工は3018ではなく別の機器でやってます。モジュールの交換も面倒ですからね。
      LaserGRBLは左上のコネクトを実行しないと左側の操作はできないですね。左側のコマンドリスト欄は実行時のコードが表示されますのでファイルを開いた時点では特に表示されないと思います。
      CandleはG-Codeを送るのが目的なのでデータの作成はイメージ処理くらいしかできそうにないですね。
      無償ではないですがレーザー彫刻では LightBurn が使いやすいと思います。これだと作図やレイヤー毎に設定を変えたりできますので。

  9. 遅くなりました。
    データ作成はInkscapeです。Easelも試して見たくなりました。
    憧れのMacBook airが届いて、接続にチャレンジして昨日なんやら
    繋がったようです。こちらも中華で説明書なしですよー。

    オフラインコントローラーの” no sd cad “悩みの種でした。
    確かスピンドルのときは数値が出ていたようでしたが、レーザー
    に替えたら これが出てどう使うかわかりませんでした。
    押すと切り替わり画面にOOO-file OOOでしたか?でますが
    使い方がわかりませんでした。こちらで解決できそうです。
    混乱していますが、出来るところからやっていきたいと思います。
    ありがとうございました!

  10. 遅くなりました。 データ作成はInkscapeです。Easelも試して見たくなりました。 憧れのMacBook airが届いて、接続にチャレンジして昨日なんやら 繋がったようです。こちらも中華で説明書なしですよー。 オフラインコントローラーの” no sd cad “悩みの種でした。 確かスピンドルのときは数値が出ていたようでしたが、レーザー に替えたら これが出てどう使うかわかりませんでした。 押すと切り替わり画面にOOO-file OOOでしたか?でますが 使い方がわかりませんでした。こちらで解決できそうです。 混乱していますが、出来るところからやっていきたいと思います。 ありがとうございました!

  11. オフラインコントローラーはいくつかあるので違うかもしれませんが、私の持っているおそらく一番初期型はSD Cardが入っていないとダメですね。入っていないと同様に no sd card が表示されます。
    私のコントローラーではスピンドルは最大速度になるので、レーザーに交換したら100%出力でしょうかね。もっともコードで制御すれば問題ないですね。
    コントローラーを使う場合はSDCardにG-CODEファイルを書き込み、コントローラーのFileメニューからファイルを選択します。ファイル名は8文字しか表示されないので短くしておくことをお勧めします。
    (最近のコントローラーでは変わっているかもしれません)

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